家の塗装の流れについて!内装と外壁それぞれの工事の工程を解説!

リフォーム工事の一種である「塗装工事」は、どのタイミングで行うべきかご存知でしょうか。大掛かりな工事となるため、その必要性を理解せずに長年塗り替えを行わないでいるのは大変危険です。今回は、家の塗装工事について、工事を検討すべきタイミングと、工事の流れを詳しく解説します。

 

1.家の塗装工事を検討する目安

建物の屋根や外壁、内装の壁の塗り替えは、どのくらいの頻度でおこなうのが最適なのでしょうか。塗装工事は、単に色を塗るだけではありません。家を保護し、美しく住みやすい状態を保つために、適切なタイミングで施工する必要があります。まずは、塗装工事をするべきタイミングについて、目安となるようなサインや見極めるポイントを解説します。

 

1-1.内装の塗り替えを考える目安やきっかけ

内壁や天井などの、室内塗装の塗り替えを検討する最も重要なサインは「汚れ」です。壁についた手垢、キッチンの油汚れ、水回りや浴室のカビ、喫煙によるヤニや壁の黄ばみといった汚れは、掃除をしても徐々に蓄積されていきます。洗剤や漂白剤など、強い薬を使用して掃除をしても取り切れない汚れが目立つようになっても取り切れない場合は、再塗装がおすすめです。

 

また、木材は湿気などで水分を含むと内部が腐食し、塗膜が剥がれてしまうことがあります。ドアや窓の枠などは特に剥がれが起きやすい箇所です。腐食がひどくなると、塗装だけでは対処できず、木材そのものを交換するような大きな工事が必要になってしまいます。普段の掃除の際は、塗膜剥がれがないかチェックをすることが大切です。

 

1-2.外壁の塗り替えを考える目安やきっかけ

外壁は雨風にさらされ、紫外線も直接当たるため、内装に比べて劣化が進むスピードが速くなります。塗り替えを検討する際に一番わかりやすい指標となるのは「築年数」です。一般的には、新築から10年を過ぎたタイミングで塗装を検討するのが良いとされています。住宅建築の際に使用される塗料の耐久年数が、長くても10年程度のものであることを根拠に考えられています。

 

築年数の他に塗り替えを考える目安となるのは外壁の劣化状態です。ひび割れ、カビなどの汚れ、塗膜の剥がれなどの見た目でわかる状態や、壁に触れた時に白い粉が付着する「チョーキング」という症状が現れることがあります。その場合は、専門業者に建物の状態を見てもらい、塗装工事の必要があるかどうか、検討することをおすすめします。外壁は建物を守る重要な役割を持っているのです。小さなひび割れが原因で、建物内部の腐食に発展してしまう恐れもあります。年数だけにとらわれず、自分の目で壁の状態をこまめに確認することが大切です。

 

2.内装の塗装工事の流れ

ここからは、塗装工事の具体的な流れを解説します。まずは内装塗装から見ていきましょう。内装塗装工事は、大きく3つの工程に分けられます。着工から完了までにかかる期間は、塗装を行う箇所や範囲によって異なりますが、外壁塗装と比べると短期間で終わることが多いでしょう。

 

2-1.荷物の移動・養生

塗料が付かないように、まずは室内の荷物を移動させます。塗装をしない床や動かせない家具、照明器具などは、養生シートで覆いましょう。施工前には、室外に運び出す荷物と室内にまとめておく家財を分けてください。室内に置いておく家財は養生するため、工事中は取り出せません。運び出す荷物と区別するために、事前に打ち合わせをしておきましょう。

 

2-2.塗装

養生が終われば、いよいよ塗装です。塗装は、大きく分けて3つの工程で行われます。

まずは「下地調整」と呼ばれる作業を行い、塗装する前に経年劣化などで傷んだ下地を補修します。次に「下塗り」と呼ばれる、下地と塗料を密着させる工程を経て、乾燥させた後、最後に「上塗り」を行います。尚、上塗りは2~3回行うのが一般的です。

 

2-3.養生の撤去・清掃・完了検査

塗料が乾いたら養生を撤去し、清掃を行って工事が完了します。

工事完了後は、依頼者の方に完了検査をしていただくのですが、基本的に施工業者もそこに立ち会います。ムラや塗り忘れなど、気になる点を見つけた場合は、このタイミングで相談しましょう。

 

3.外壁の塗装工事の流れ

外壁の塗装工事は、その工程の多さから、内装よりも長い工事期間が必要となります。

例えば、2階建て住宅だと、平均して10日前後の期間を要するのが一般的です。

ここからは、外壁塗装の施工の流れを、6段階に分けて解説していきたいと思います。

 

3-1.足場の設置

外壁の塗装工事では、高い所でも施工しなければならないため、そのための足場が必要となります。作業者が、安全かつ円滑に、工事を進められるようにするための、とても大切な工程です。

 

3-2.高圧洗浄

塗装の前に、機械を使って壁の高圧洗浄をします。目的は、壁面に付着している汚れやカビ、苔などを取り除くことです。汚れが残ったまま塗装をすると仕上がりが悪くなるだけでなく、せっかく塗装した塗料が剥がれ易くなってしまいます。

 

3-3.下地調整

内装の塗装工事と同じように、下地の処理を行います。塗装の仕上がりをきれいにするため、また、良い状態を長く保つために、大変重要な工程です。ダメージの蓄積が早くなり易い外壁の下地処理は、内装よりも時間をかけておこなわれることが多く、状況によりスケジュールが後ろに倒れることもあります。

 

3-4.養生

塗装しない箇所が汚れないように養生をします。窓や玄関の周りなど、塗装しない箇所のほとんどを養生シートなどで覆う作業です。窓ガラスも養生するため、養生後、塗装が完了するまでは窓が開けられなくなります。塗装中も開けたい窓がある場合は、事前に業者の方に伝えるようにしましょう。

 

3-5.塗装

塗装の工程は、下塗り、中塗り、上塗りと3回重ねておこなわれることが一般的です。それぞれ塗装の後で乾燥時間がしっかりと設けられます。

 

3-6.完了検査

すべての工程が完了した後、完了検査をおこないます。塗り残しがないかというチェックはもちろん、周囲への塗料の飛散がないかなどを細かく点検します。気になることがあればこのタイミングで伝えましょう。完了検査時に立ち会わずに後日気になる箇所を指摘しても、完了検査後は足場を解体してしまうため対応してもらえない可能性があります。

 

4.まとめ

今回は家の塗装工事の流れについて、内装と外壁に分けてそれぞれの工程や工事を検討するタイミングを解説しました。塗装は、「見た目を美しく保つ」というだけでなく、「家を保護する」という大切な役割を持っています。適切なタイミングで信頼できる業者に相談をすることが大切です。

 

「株式会社しろくま」は、建築増改築や、外壁、屋根、内装などの各種リフォーム、部材交換や補修などを承ります。豊富な経験と知識、確かな技術と柔軟な対応力を活かしてお客様のニーズにお応えし、ご満足いただける仕上がりをお約束します。ぜひお気軽にご相談ください。

 

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