快適で暮らしやすい家づくりがしたいとお考えの方の中には、外壁メンテンナンスについて詳しく知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、サイディング施工の違いと自宅チェックの方法と水切りの重要性と正しい設置の影響についてご紹介します。
□サイディング施工の違いと自宅チェックの方法
サイディングの施工方法には、「直張り工法」と「外壁通気工法」の2つがあります。
ご自宅の外壁がどちらの方法で施工されたかを確認するために、これらの構造的な違いをご紹介します。
1.直張り工法
直張り工法の具体的な構造は、下地の上に透湿防水シートを施工し、その上に窯業系サイディングを直接貼り付ける構造です。
サイディングを直接貼り付けるため、下地との間に空気層がなく、湿気が逃げにくいです。
その結果、内部の木部が腐食しやすく、カビが発生するなどの大きなデメリットがあります。
2.外壁通気工法
外壁通気工法の具体的な構造は、下地とサイディングの間に15mmから18mmの通気層を確保するための銅縁を挟みます。
これにより、通気層が形成され、内部の湿気を効率的に排出できます。
通気層の確保により、断熱性能も向上し、現代の住宅では主流な施工方法となっています。
住宅がどちらの工法で施工されたかを確認するには、水切りと伸縮目地の間に物差しを挿入すると良いでしょう。
物差しがスムーズに挿入される場合、それは外壁通気工法を示しています。
□水切りの重要性と正しい設置の影響
水切りは、通常金属で作られた仕切り板で、主に建物の基礎や窓下に配置される部材です。
水切りの主な役割は、外壁や基礎部分が雨水に濡れるのを防ぐことです。
水切りが適切に設置されていない場合、雨水が外壁を伝って直接基礎に当たります。
これにより、住宅の基礎が雨に曝され、劣化や雨漏りのリスクが高まります。
水切りがないと外部からの水が内部に浸入し、湿度が上昇する可能性があり、それがシロアリの発生を促すこともあります。
劣化や雨漏りが発生すれば、修理やリフォームが必要となり、不必要な工事費用がかかってしまいます。
水切り板金は、基礎に直接雨水が当たることを防ぐだけでなく、結果的にシロアリによる損害を軽減する重要な要素となります。
一部の建物には水切りが設けられていない場合もありますが、外壁を通して土台に雨水が流入しない構造であれば問題ありません。
ただし、水切りがない場合は通常の雨では問題がなくても、台風などの激しい雨が降ると土台に水が侵入する危険性があるため、水切りがあることがより安心です。
□まとめ
サイディングの施工方法には、「直張り工法」と「外壁通気工法」の2つがあります
また、水切りの主な役割は、外壁や基礎部分が雨水に濡れるのを防ぐことです。
水切りが適切に設置されていない場合、雨水が外壁を伝って直接基礎に当たるため、注意が必要です。
本記事がサイディングと水切りについて理解を深める参考になれば幸いです。