自分好みの家づくりがしたいとお考えの方の中には、外壁塗装を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、外壁塗装の基本工程と標準的な工期、外壁塗装工事が延びる可能性のある要因についてご紹介します。
□外壁塗装の基本工程と標準的な工期
現代の住宅外観において、外壁は常に雨風や紫外線にさらされ、経年劣化が避けられません。
そのため、外壁の色あせやひび割れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
一般的な2階建て住宅（30坪前後）の外壁塗装には、通常7日から10日ほどの期間が必要です。
以下に、主流の外壁材である窯業系サイディングを使用した場合の外壁塗装工程と必要な日数の目安を紹介します。
1.足場の設置・保護シートの取り付け（所要日数：半日～1日）
外壁塗装の初めには、足場を組み立て、周囲に保護シートを取り付けます。
足場の設置により、高所や手の届きにくい箇所でも安全に作業が行えます。
この作業は半日から1日で終了することが一般的です。
なお、強風や悪天候でない限り、雨天でも作業が可能ですが、近隣への騒音にはご注意が必要です。
2.高圧洗浄（所要日数：半日～1日）
外壁に付着した苔、藻、カビ、サビなどを高圧洗浄で丁寧に洗い落とします。
これにより、外壁表面の白い粉（チョーキング現象）も取り除かれ、塗料の密着度が向上し、耐久性が発揮されます。
高圧洗浄は半日から1日で完了します。
なお、一部の藻やカビは完全に落としきれない場合もありますが、塗料には防藻・防カビ効果があるものを使用することで再発を防げます。
3.下地処理（所要日数：1日～）
下地処理は外壁塗装の仕上がりに大きな影響を与える重要な工程です。
劣化が少ない場合は1日で終了しますが、劣化が激しい場合は2日以上かかることもあります。
この工程では、下地の補修や処理を行い、塗装面の均一性と耐久性を確保します。
以上が、外壁塗装の一般的な工程とそれぞれの作業にかかる日数の目安です。
□外壁塗装工期が延びる可能性のある要因
外壁・屋根塗装工事の一般的な工期は通常10～14日ですが、さまざまな要因により工程が変動することがあります。
1.経年劣化による補修時間の増加
建物が経年劣化によって著しく傷んでいる場合、下地補修や下塗りに多くの時間がかかることがあります。
これにより、工期が長引くことがあります。
建物の面積や形状、施工の難易度、仕様（シーリングの有無など）によっても工期が大きく異なることがあります。
2.悪天候による工期延長
屋外での作業となる外壁・屋根塗装は、雨天時には作業ができません。
また、塗装面の乾燥が必要なため、雨で濡れた場合は乾燥するまで次の工程に進めません。
悪天候が続く場合、工期が延びることがあります。
3.乾燥に時間がかかる塗料の使用
塗料の種類によっては、十分な乾燥時間を確保する必要があります。
気温や湿度によって異なる乾燥時間が指定されており、これに従う必要があります。
特に冬季など日照時間が短い場合、乾燥にかかる時間が長くなり、工期が延びることがあります。
4.冬季における日照時間の短縮
冬季は日照時間が短いため、1日の作業時間が制約されることがあります。
同じ工事内容でも、冬季は夏季と比較して工期が1～2日長くなることが一般的です。
□まとめ
さまざまな要因が組み合わさり、外壁・屋根塗装工事の工期が変動することがあります。
建物の具体的な状態や環境条件によって、工期の見積もりが調整されることを考慮してください。
本記事が外壁塗装の工期について理解を深める参考になれば幸いです。
